2019年9月13日に放送された「中居正広の金スマ」では、大好評の医者が教える正しい食べ方・食事術が放送されました。
私達が普段良かれと思って何気なくやっていることが、実は逆で間違いだらけであるとのこと。
では正しい食べ方や食事術というのはどういうものなのか気になるところですよね。
そこで今回は医者が教える正しい食べ方をや食事術をご紹介いたします!
玄米は100回噛まないと栄養を大幅にロスしてしまう!
健康を意識した人がよく食べるものの中に「玄米」があります。
手軽に食べられるスーパーフードとして人気の食材ですよね。
ですがこの玄米には1つ落とし穴があります。
玄米は100回噛まないと栄養素があまり吸収されない
この玄米、実は100回噛まないと栄養を大幅にロスしてしまうというのです。
では、何故100回噛まないといけないのでしょうか?
医師が言うには、玄米の栄養素は消化・吸収されにくいからとのこと。
玄米の栄養素は糠に多く含まれています。
この糠にはミネラルやビタミンや食物繊維が多く含まれており、白米と比べるとミネラルは3倍、ビタミンは9倍も含まれています。
ですが、この糠が硬いことで玄米の栄養素が消化・吸収されにくくなっているのです。
そこでよく噛んで細かく砕き、唾液を多く分泌して酵素を増やし、糖分を消化して吸収しやすくする必要があります。
そして玄米の栄養素をしっかり吸収するには、最低でも100回噛まなくてはならないというわけす。
ただ、玄米を一口食べて100回噛むとなると、食べきるのに時間がかかってしまいますよね。
顎も疲れてしまいますし、何か対策はあるのでしょうか?
玄米をスムーズに食べるなら発芽玄米がオススメ!
発芽玄米というのは、少し芽が出ている玄米のことです。
発芽玄米は糠が柔らかくなっていて食べやすいものとなっています。
もちろん栄養素は玄米と同じです。
こちらは最低でも50回噛むことで栄養素を十分に吸収することができます。
玄米よりも食べやすくて時間もそれほどかからないので、玄米を食べるなら発芽玄米のものを選びましょう。
イライラした時にその場でカルシウムを摂取しても効果なし!
イライラしている人を見て「カルシウム足りてないんじゃない?」と言うくらい、イライラとカルシウムは密接な関係にあるように思えます。
確かに魚介類や乳製品に多いカルシウムを摂取すると興奮を抑える効果があると医学的にも証明されています。
ただ、イライラしている時にその場でカルシウムを摂取しても効果はないとのこと。
カルシウムを摂取したからといって、イライラがすぐに抑えられるというわけではないのです。
カルシウムが体内に摂取されると、血液と一緒に流されていき、まずは骨に取り込まれて骨を強くしていきます。
そして骨に含まれている成分はそこから少しずつ血液に溶けだしていきます。
いわゆるこれが骨の新陳代謝です。
そして血管を通って脳にたどり着いたカルシウムが興奮を抑える効果を発揮してくれるというわけです。
ただ、骨に取り込まれて、さらに血液に溶けだしていくまでにかかる時間は約3ヶ月かかります。
なので、イライラをした時にカルシウムを飲んでも効果はないというわけです。
ちなみに私達の体は体内環境を一定に保つ働きを持っています。
血液中に含まれているカルシウムが不足してくると、骨に含まれているカルシウムが血液に溶け始め、常に血液にカルシウムが含まれている状態になります。
つまりカルシウムが不足するということは起こらないのです。
なので、カルシウム不足でイライラするというのはあり得ないのです。
何故カルシウムを摂取するとイライラが収まるという噂が流れたのか?
イライラとカルシウムが関係ないということが明らかになりましたが、そもそも何故カルシウムを摂取するとイライラが抑えられるという噂が流れたのでしょうか?
この噂が流れたのは1975年頃でした。
当時の日本は経済が発展しており、それと同時にストレス社会になりつつあり、イライラすることも多くなってくる時代でした。
そして、その時の食生活は魚中心だったものが、欧米化によって肉が中心の食生活に変化しつつあり、当時の人々のカルシウム摂取量が減少していました。
イライラする人が増えていて同時にカルシウム摂取量が減少しているという時代背景から、カルシウムを摂取するとイライラが抑えられるという情報が出てしまったというわけです。
イライラを抑える飲み物は牛乳?
ではイライラしている時はどうすれば良いのでしょうか?
医師が言うにはイライラしている時は牛乳を飲むと良いとのこと。
もちろん牛乳にカルシウムが豊富に含まれているからではありません。
実は牛乳に含まれている必須アミノ酸という成分がイライラを抑える働きをしてくれます。
また、他にも気分を落ち着かせるためにはチョコレートや飴や果物などの糖質を摂取するのも効果的です。
カロリーと肥満は関係がない!
肥満を気にしている人は外食先でもついついカロリー表示を見てしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし医学的に見るとカロリーと肥満は関係がないというのです。
摂取カロリーと消費カロリーは別ものとして考えるべき?
確かに昔はカロリーが多いものを摂取すると太ると言われていたのですが、現代医学ではそれを否定しています。
私達の認識としては消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多かったら太ってしまい、消費カロリーの方が多かったら痩せるというイメージがあるかと思いますが、これが間違いだというわけです。
正確に言うと、運動をするなどの消費カロリーに関してはカロリーが消費されてダイエットに繋がるのですが、摂取カロリーに関しては太る太らないに関係ありません。
痩せたいと考えるならば、まずはこの摂取カロリーと消費カロリーを別のものとして考えなくてはなりません。
実際に食材でカロリーをチェック!
実際200kcal相当の食材を比べてみると…
・白米→120g
・カルビ→1枚
・ミックスナッツ→30g
・100%オレンジジュース→500ml
・マヨネーズ→大さじ2.5杯
・シーザーサラダ→1人前
となっています。
この中で太るものは白米とオレンジジュースです。
その理由は白米もオレンジジュースも糖質です。
この糖質によって太ってしまうというわけです。
ちなみにカルビの油でも太りそうなイメージがありますが、こういった脂肪分は食べたからといって直接体の脂肪になるわけではありません。
そもそも脂肪は体内に消化・吸収されにくい成分で、摂取された脂肪は細胞膜やホルモンや胆汁を作る材料になります。
なので、それが脂肪になって太るというわけではないということです。
糖質制限で痩せなかった!?その理由は?
ダイエットの中でも定番なのが糖質制限のダイエット。
そのために炭水化物を控えた食生活にしている方も多いと思います。
しかし、中には糖質制限したのになかなか痩せられないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その理由は以下にあります。
①そもそも糖質を完璧に排除しきれていなかった
②40歳を過ぎて代謝が下がってしまったため
③食生活を1日1食にしてしまっていたため
です。
特に注意したいのは1日1食にしてしまうことです。
私達の体は痩せないようにできており、食事量が少ないと代謝を抑えて蓄えようと働き始めます。
なので、思うように代謝が働かずに痩せにくくなってしまうというわけです。
糖質制限のダイエットをするとなっても1日3食食べることは意識しましょう。
枝豆を茹でて食べるのはもったいない!
枝豆にはカリウムやリンなどの成分が豊富で、脂肪燃焼の効果もアップさせてくれるコリンやオルニチンが含まれています。
ですが、これらの栄養素は茹でてしまうと全ての栄養素が台無しになります。
特にコリンやオルニチンは水に溶ける性質を持っており、茹でることでお湯に全て栄養素が流れてしまいます。
ですが枝豆を焼くことで、この栄養素の流出を抑えることができます。
また、焼いた方が豆の味が味が濃く出るので美味しく食べられます。
ちなみに塩をまぶいて10分以上コンロのグリルで焼いたり、塩でもんだ枝豆をフライパンで7分以上蒸焼きにすると美味しく食べられます。
ワサビを醤油で溶いて食べるのは大間違い!
ワサビにはイソチオシアネート化合物という辛味成分があり、これは血流を改善してサラサラにしてくれる効果があります。
しかもワサビを1日5g食べればその効果を十分に発揮することができます。
ただ、このワサビを醤油で溶いてしまうと、醤油にイソチオシアネート化合物が流れ出てしまいます。
もちろん溶かしたワサビ醤油を使用しても効果は持続されているのですが、これを飲むのは難しいです。
なので、刺身やお蕎麦などに直接ワサビを乗せて食べるのが一番効果的となります。
お酒に酔いすぎないように事前に乳製品を摂取しても意味がない
お酒に酔わないように事前に牛乳などの乳製品を摂取している方も多いと思います。
確かに乳製品を摂取すれば胃に薄い膜ができて胃を保護してくれます。
ですがそもそもとしてアルコールは80%が胃ではなく腸で吸収されます。
胃で吸収されるのはわずか20%なのです。
そのため、乳製品で胃に薄い膜を張っても意味はないですし、さらにお酒によってその膜は簡単に剥がれてしまいます。
つまりお酒を飲む前に乳製品を摂取しても酔い具合はあまり変わらないというわけです。
酔わないようにするにはどうしたら良いのか?
ではお酒に酔わないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか?
オススメの食材は「ハチミツ」です。
ハチミツの糖分は果糖というもので、これがアルコール分解を促してくれます。
事前に摂取しておけば、悪酔いや二日酔いを予防することができます。
ハチミツは少量でも効果は期待できますが、オススメはティースプーン2杯がオススメです。
風邪をひいて食欲がない時、食事をするのはNG!?
風邪を引いた時に食べる定番なものといえば、おかゆやリンゴですよね。
ですが、医学的にはどちらも食べてはいけないというのです。
確かに風邪を引いた時におかゆを食べると、消化にも良いし栄養も十分に摂取できます。
さらに体も温まって胃腸にも負担がかからないので、風邪をひいている人にとってもありがたい料理です。
ですが、風邪をひいて食欲がない時はおかゆは食べない方が良いとのこと。
それどころか食事すらしてはいけないのです。
ただ、風邪をひいてる時に何も食べないと抵抗力も落ちてしまって治りが遅いイメージがありますが、どういうことなのでしょうか?
風邪をひいて食欲がない時は免疫細胞を作っている最中!
そもそも、風邪をひいている時に食欲不振になってしまう理由というのは、体内で免疫細胞を増やしている状態です。
風邪をひくと脳から「免疫細胞を増やしなさい」と命令が出ます。
すると体内の臓器は一度消化活動をストップさせ、免疫細胞を増やそうと働きかけます。
こうすることで風邪を徐々に治していくというわけです。
ただ、ここで食事を無理に摂取してしまうと、この臓器が免疫細胞を作るのをストップさせ、消化活動が働き始めてしまいます。
そうなることで、結果風邪が治るのが遅くなってしまうというわけです。
しかもその中でもおかゆやリンゴは逆効果になってしまうというのです。
この2つは消化に良いものの定番ですが、かえってこれが消化活動を促進させてしまい、免疫細胞を作る働きをさらに抑制させてしまうのです。
こういったことから、風邪をひいた時は無理に食事をする必要はないということになります。
ですが、その中でも水分だけはしっかりと摂取して後は安静に過ごすようにしましょう。
こうして免疫力をアップさせていけば、自然と食欲も戻り、風邪が治るのも早くなります。
その後におかゆなどの消化に良いものを摂取するようにしましょう。
まとめ
今回は9月13日に放送された中居正広の金スマで紹介された医者が教える正しい食べ方や食事術をご紹介しました。
私達が普段意識している食事術が実は間違いだらけであることがわかりました。
これらのことを意識するだけで摂取する栄養素や効果が大きく変わります。
これからは、是非これらのことを意識して正しく食事をしていきましょう。