2019年6月17日にTBS系列「名医のThe太鼓判」では、バナナで若返るという内容が放送されました。
スーパーなどで手軽に購入できるバナナですが、健康にも良いことで知られています。
様々な効果を発揮するバナナですが、今回番組で注目されたのは、なんと若返り効果です。
しかもその効果は薬とほとんど同じぐらいの効果を発揮することがわかりました。
あのバナナに若返りの効果があるというのは、驚きですが、一体バナナで若返るというのは、どういうことなのでしょうか?
バナナを美味しく食べたい!甘い部分はどこ?
健康に良いと評判のバナナですが、やっぱり食べるなら美味しく食べたいですよね。
ですが、実際にバナナはどこの部分が美味しいのでしょうか?
実際にバナナの糖度を、「柄に近い部分」「真ん中」「柄から遠い部分」に分けて調べてみたところ…
柄に近い部分→17.8
真ん中→20.3
柄から遠い部分→22.1
という結果が出ました。
つまり、バナナで1番甘い部分は柄から遠い部分ということになります。
何故かというと、バナナは元々下向きに生えており、花が咲くと上を向いて光合成をし始めます。
バナナは柄から遠い部分に花が咲くので、光合成によって糖が柄から遠い部分に溜まっていき、甘くなるというわけです。
バナナは夏に起こりやすい突然死を予防する!
そんなバナナですが、実は私達にとってもプラスになる効果を発揮します。
一体どんな効果を発揮するのでしょうか?
夏に起こりやすい突然死を防ぐ
夏になると発症しやすいとされているのが「脳梗塞」。
実際に気温が30℃以上になると、脳梗塞による死亡率が上昇しているという統計データがあります。
さらに気温が32℃を超えると、脳梗塞による死亡率が1.66倍高くなっています。
これは気温が上がることで体温も上がり、体が熱を下げようと大量に発汗し始めます。
すると体内の水分が減っていき、血液の粘度が上がってドロドロとした血液になってしまい、血栓ができて脳梗塞のリスクが高くなってしまうというわけです。
そしてこの血栓を防ぐ成分というのが「カリウム」です。
ちなみに100gあたりのカリウムの量は、みかんが130mg、りんごが120mgに対し、バナナは360mgと断トツでカリウムの含有量が多く、様々な果物の中でもナンバーワンです。
そんなカリウムは血液を固まりにくくする効果を持っており、血栓をできにくくしてくれます。
また、カリウムは体内の余分な塩分を排出する効果もあり、血圧を下げる効果も発揮し、血管年齢を若くさせてくれます。
実際に3人の方が、1日2本のバナナを食べるというのを1週間行ってみた結果…
54歳女性・血圧190(血管年齢67歳)→血圧164(血管年齢61歳)
59歳男性・血圧172→血圧132
59歳女性・血管年齢59歳→42歳
という結果が出ました。
国産のバナナはさらに効果が高い!?その理由は?
さらにバナナはバナナでも、国産のバナナはさらに効果が高いということがわかりました。
実は国産のバナナは海外のバナナと違って、皮ごと食べることが出来るという特徴があります。
実際に野菜や果物は皮はすごく栄養が多く、バナナの皮も同様に栄養がたっぷり含まれており、特にポリフェノールがたっぷり配合されています。
そして、このポリフェノールは血液がドロドロになる原因とされる活性酸素を消す効果を発揮するため、病気の予防や老化を抑える効果を発揮します。
この抗酸化作用の効果はバナナの身が3.5%に対して、バナナの皮は38%もの効果を発揮するというデータもあります。
実際に国産バナナの生産者で、毎日国産バナナを食べている人の血管年齢を調べてみたところ、実年齢が69歳で血管年齢が32歳という驚きの結果が出ました。
では、何故国産のバナナは皮ごと食べられるのでしょうか?
私達が普段食べているバナナは海外製のものが多いですが、海外のバナナは輸出に時間がかかってしまい、樹液が十分に吸えない状態で日本にきます。
一方で国産のバナナは出荷ギリギリまで樹液を吸わせることができるので、身が大きくなり、皮が薄くなるというわけです。
バナナにある黒い斑点にも注目!美味しく食べられる保存方法は?
時間が経ったバナナの皮を見ると黒い斑点が出てくるのを見たことがある方も多いと思います。
この黒い斑点はシュガースポットというポリフェノールです。
実際にシュガースポットがないバナナと比べると、ポリフェノールの量は2倍にもなります。
ですが、黒い斑点があるバナナは、日持ちしないイメージがありますよね。
実際にバナナを熟しすぎてしまうと、ポリフェノールなどの栄養素が下がってしまうので、できることなら最高の状態をキープしておきたいものです。
そこで、バナナを美味しく食べられる保存方法をご紹介します。
その方法というのが「冷凍保存」です。
ポリフェノールがたっぷり含まれている状態のバナナを食べやすい大きさに切って冷凍保存をすれば、傷むことなくポリフェノールがたっぷり含まれている状態で保存ができます。
冷凍保存をした場合、約1ヶ月は保存可能なので、慌てて食べる必要もありません。
バナナは痛風や尿酸値を改善する効果もある!
生活習慣病とされている痛風は、現在患者数が100万人以上おり、予備軍も1000万人以上います。
この痛風は暴飲暴食が原因で足指の付け根などが腫れて激痛を伴う病気です。
痛風は尿酸値が高くなることで発症してしまうものですが、この尿酸値の上昇は食生活が大きく関わっており、脱水もまた原因の1つとなっています。
実はバナナは尿をアルカリ性に傾ける効果があり、尿酸値を下げる効果も発揮し、痛風による発作が起きにくい状態にしてくれます。
実際に尿酸値が基準値を超えていた男性に、食生活を変えずに1日2本のバナナを食べる生活を1週間続けてもらった結果…
尿酸値10.2→8.3
尿酸値7.9→7.6
という結果が出ました。
尿酸値はそんな簡単に下がるものではないのですが、バナナを食べることで約2下げることができるのは驚きです。
これは薬を飲んで改善するレベルと同じとなり、その効果の高さがうかがえます。
まとめ
今回は名医のThe太鼓判で紹介されたバナナによる若返り効果についてご紹介しました。
朝食の定番とも言われているバナナですが、私達の健康に欠かせない成分がたくさん含まれていることがわかりました。
バナナで夏に起こりやすい突然死を予防できるというのは、非常に大きな効果であることがわかります。
包丁も使わずに手軽に食べられるものなので、毎日バナナを食べる習慣を身につけて、健康的な生活を手に入れましょう。